育休後に復帰しないで転職できる?退職のメリット・デメリットを解説
育休後は、体力が落ちているため復職が困難であったり、現在の会社では子育てしながらの勤務が想像できなかったりするため、転職を考えている人もいるでしょう。しかし、育休後に復帰せず転職をするのは良いのか、転職のメリットやデメリットはあるのかなど、わからないことも多くあります。
そこでこの記事では、育休後に復帰せず転職をするのは良いか解説するとともに、育休明けに転職するメリット・デメリットをご紹介します。
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育休後に復帰せず転職するのは良い?
育休後に、現在勤めている会社を退職して転職を行うのは、法的には問題ありません。しかし、マナーを守らないと会社とトラブルになるため、きちんとした手順を踏んで退職手続きを行う必要があります。
育休明けに転職するメリット
育休明けに転職するメリットを、2つご紹介します。
- ゆっくりと育児ができる
- 失業保険を受給できる
ゆっくりと育児ができる
育休明けに転職するメリットは、仕事を気にせずゆっくり育児ができることです。育休は、子どもが満1歳になるまで取得できますが、1歳を過ぎてからも子育てが大変で復職できない可能性があります。育休後に転職すると、復職や休業期間を気にしなくて良いため、心に余裕ができて育児に専念できるでしょう。
失業保険を受給できる
会社を退職した場合、一定の条件を満たしていると、失業保険を受給できます。失業保険の受給条件は、以下の通りです。
- 雇用保険に1年以上加入している
- 働く意志と体力があり、求職活動をしている
上記を満たしている場合、住んでいる自治体のハローワークで手続きを行うと、失業認定を受けることができ、失業保険の受給が可能になります。育休中は会社からの給与が出ないため、失業保険を受給すると金銭的な負担が減り、余裕を持って転職活動できるでしょう。
育休明けに転職するデメリット
育休明けに転職するデメリットを、3つご紹介します。
- 給付金を受給できない可能性がある
- 保育園を退園になる可能性がある
- 転職先が見つかりにくい
給付金を受給できない可能性がある
育休明けに転職すると、育児休業給付金などの手当を受給できない可能性があります。育児休業給付金は、育休後に復職することを条件に支給されているため、育休前から退職が確定している人には給付されないことがあります。また、復職の意志がないのに給付金を受給すると、悪質な不正受給であると見なされて、給付金の返還を求められる場合があるので注意しましょう。
保育園を退園になる可能性がある
保育園は、共働きや病気などの理由により、育児ができない場合に子どもを預ける機関です。退職すると就労証明ができないため、保育園を退園になる可能性があります。また、自治体によっては育休後に転職を行うと、保育園への入園ができない所もあるので注意しましょう。
転職先が見つかりにくい
育休後は、出産により体力が落ちているため、育児と転職活動の両立が難しく、すぐに勤務先を見つけられない可能性があります。
また、育休後すぐに退職をすると、転職希望先の会社に「またすぐに辞めるのではないか」「子育てにより急な欠勤があるのではないか」などの良くないイメージを持たれて、入社を断られる場合もあります。育休明けの転職を考えている場合は、キャリアプランや志望動機を明確にして、企業の面接に臨むことが大切です。
育休後の転職はよく考えて行いましょう
育休後に、勤めている会社に復職せず転職を行うのは、法的には問題ありません。しかし、マナーを守らないと、退職の際に会社とトラブルになる可能性があるため注意しましょう。育休明けに転職するメリットは、ゆっくり育児できたり、失業保険を受給できたりすることです。一方で、保育園を退園になったり、転職先が見つからなかったりすることもあるため、育休後の転職はよく考えて行いましょう。